自分で合筆登記やってみる ~2つの土地を1つにする~
土地の引き渡しの際にさらっと言われたことがありました。
不動産屋「 土地が2筆になってるけど、合筆すると金がかかるからそのままにしてあるよ 」
最初は言ってる意味が分かりませんでしたが、どうやらこんな感じらしいです。
元々所有者が違う土地を買上して開発。
地目変更までは不動産屋がしてくれましたが、その先は自分でやってくれとのこと。
何故こんな中途半端な状態で引き渡ししようと思ったかは謎ですが、それならば自分で合筆登記やってみることにしました。
自分で合筆登記は出来るのか!?
合筆登記ってなに?
互いに接する土地を一つにまとめる事を言います。
逆を分筆と言います。
合筆登記は測量が必要ないため個人でも比較的簡単にできるとのこと。
合筆のメリット
土地の管理が楽になる
登記簿謄本取寄せる際に1通で済む
合筆のデメリット
土地を分けるときにまた分筆が必要になる
我が家で言えば…
細長い土地残してどうすんだって感じなので合筆のデメリットは特に感じられない。
レッツ合筆!!
合筆登記の条件
合筆登記の条件を見る前に出来ない条件は…
(合筆の登記の制限)
第四十一条 次に掲げる合筆の登記は、することができない。
一 相互に接続していない土地の合筆の登記
二 地目又は地番区域が相互に異なる土地の合筆の登記
三 表題部所有者又は所有権の登記名義人が相互に異なる土地の合筆の登記
四 表題部所有者又は所有権の登記名義人が相互に持分を異にする土地の合筆の登記
五 所有権の登記がない土地と所有権の登記がある土地との合筆の登記
六 所有権の登記以外の権利に関する登記がある土地(権利に関する登記であって、合筆後の土地の登記記録に登記することができるものとして法務省令で定めるものがある土地を除く。)の合筆の登記.引用:不動産登記法
逆に言えば
・土地が接続してる
・地目が同じ(宅地と宅地とか)
・所有者が同じで所有者の持ち分も同じ
・抵当権設定されていない
ならば土地は合筆できるのです!
しかし土地はつなぎ融資を借りる際にJAの抵当に入ってました!
が、そこは大丈夫
抵当権が設定されていても、登記原因・日付・目的・受付番号が同じであれば合筆可能です。
合筆登記に必要なもの
①合筆登記申請書
法務局のホームページからダウンロードできます。
合筆前と合筆後の地積が分からないと書けないので出来れば地積表が欲しいです。登記簿謄本でもいいですが。
②印鑑証明
これも役所に行けば簡単に手に入ります。
余談ですがマイナンバーカードがあるとコンビニでも手に入るんですね。
マイナンバーカード作ろうかな。
③登記識別情報
昔で言う土地の権利証。
現在土地を買った人は皆さんこれだと思います。
登記識別番号さえ分かればいいので原本でなくてコピーでもOK。
なんなら番号だけ書いてあればいいとか。
なんもしてないと番号が隠れてます(下図参照)
必ず番号を表示してからコピー取りましょう。
④住宅地図
あれば親切だけどなくてもOK。
合筆登記のやりかた
①申請用紙に必要事項を記入する。
法務局のホームページに記入例があります。
記入例を見ると分かりますが書くのは
・申請先(管轄の法務局)
・申請人(名前の脇に実印を押印)
・土地の所在地
・地番
・地目
・地積(土地の面積)
だけです。
②書き終わったらA4の白紙に印紙を貼り付けてホチキスで閉じます。
見開きに割り印します。
③申請用紙に印鑑証明と登記識別番号を添付して管轄の法務局に提出して終わりです。
現地調査もあるのですが約2週間程度で終わります。
合筆登記の費用
合筆登記申請代 1,000円
(合筆後の筆数×1,000円なので合筆後1筆なら1,000円)
印鑑証明発行手数料 300円
合計で1,300円
これが司法書士に頼むと3~5万かかります。
もしかして建物登記もいけるんじゃないか…?
と、思ったのですが建物登記は合筆登記よりも更に複雑です。
抵当権設定登記など特に金融機関が個人ではやらせてくれません。
登記が遅くなればそれだけいろんな方に迷惑も掛かります。
確かに登記費用は高いですがそれ相応の対価だと思って割り切って司法書士にお願いしました。
今日のまとめ
合筆登記ぐらいなら自分で出来ます!
建物登記は失敗が許されませんので割り切ってお願いしましょう。
ランキングに参加しております。
よかったらクリックお願いいたします。